モノクロフィルム現像教室、終了しました。
撮影済みで、フィルム現像していないモノクロフィルムを
明るいところで見られるようにネガの状態にする作業をフィルム現像といいます。
フィルム現像というと、写真屋さんでしかできないイメージなのですが、
モノクロフィルムだと、自宅でも簡単にできてしまうことをご紹介する写真教室でした。
モノクロフィルム現像に必要な道具は↓のとおり。
ひととおり揃えるとなるとけっこうな量なのですけど、
一度揃えてしまうとずっと使えるものばかりなので、それも紹介することができます。
フィルムのブームが静かに、けれども熱くやってきているので、自家現像する方が少しでも増えたらいいなという思いで開催しました。
まずは、モノクロフィルムを光の入らない現像タンクへ装填する作業を、光の入らないダークバック内で行います。
これがいちばん難しい作業なんじゃないかな。
現像タンクへ装填できたら、あとは明るいところでの作業になります。
ここからは、薬液をタンクに入れて、時間を測って出して、の繰り返しのみ。簡単です。
現像液・スーパープロドール → 停止液・酢酸 → 停止液・スーパーフィックス → 予備水洗・水道水 → 水洗促進剤・QW → 水洗・水道 → 水切り・DW →吊るして完了。
現像液は温度によって時間がかなり違うし、仕上がりを左右する重要な液なので、きちんと温度を測って、表にあるとおりの時間で攪拌、まぜまぜをします。
現像タンクって、光は入らないのに、液は出し入れ自由なんですよね、すごいグッズだな。
時間がきたら、じょろじょろーと出しましょう。
このとき、タンクをくるくる回すと、液がスムーズに出る場所があるので、そこを突き止めて完全に液を出し切りましょう。
きちんと出さないと、次の液と混ざってしまうので次での反応が遅くなってしまいますので。
定着液までおわったら、光に当てても大丈夫^^
蓋をあけて、つづきをしましょう。
仕上がりも気になるから、少しでも早くみたーいみたい。
水洗と水切り剤がおわったら、吊るして干して、でーきあーがーりー。
という作業をひととおり実践していただきました。
いままで一度も失敗したことのなかったこのフィルム現像教室なのですが、
今回まさかの事態発生。
ダークバックの中でフィルムがリールに巻き付かない事件。
途中で交代して私がやってみたのですが、なかなか難儀してしまい、頑張って頑張って頑張った結果、感光させてしまうというΣ(|||▽||| )ガーンガーンガーンガーンガーン
幸い、絵はいちおう残っていたのですけど、本当に申し訳ないことをしてしまいました。
埋め合わせはおいおいたっぷりさせていただくとして、
失敗の原因を検証しなくてはなりません。
おそらくフィルムの端っこに切れ込みか強いシワのような破損があって、それによってリールの巻き込みガイドがうまく噛み合わなかったのではないかな。
慣れているつもりでも、思わぬ落とし穴があるんだなと恐怖を覚えた回でした。
フィルム現像は、ネットで調べてすでに実践しておられる方も何人か知ってまして、本当にカンタンなのです。
ただ、ひとりではまだ、とか、ちゃんと覚えてから、とか、みんなでやりたい、などなど、もうすこし練習したい方や、基礎をしっかりはじめからやりたい、などなど、モノクロフィルム現像に興味のある方は、ここを出発点や通過点にしていただきたいと思いますし、今回もその役目は、少なからず果たせたんじゃないかと思いました。
今後、モノクロフィルムの回をもっと参加しやすいカタチで増やせていけたらと企画検討中です。
モノクロフィルムの魅力を少しでも伝えられますように。
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