フィルムカメラ*OLYMPUS 35SP*レポ
オリンパス35SP というカメラのレポです。
1969年発売のレンジファインダー、つまり一眼レフじゃなくてレンズが取り外せないタイプのフィルムカメラです。
今でいうコンパクトデジカメのフィルム版という表現が近いかな。
サイズは129×75×61mm、35mmフィルムを入れるので、コンデジよりも大きめです。
レンズは G.ZUIKO 42mm/F1.7、オリンパスが展開する写真レンズのブランド製です。
ちなみにブランド名のZUIKOですが『瑞光』吉兆をあらわす光の意味だそうです。
オリンパスが顕微鏡の製造技術を活用して、カメラレンズの研究をはじめ
写真用レンズが開発されたのでした、ロマンですねー^^
あ、35SPにもどります*^^*
レンジファインダーは携帯性重視、背面デザインはスッキリしています。
こちら、叔父から譲り受けたものですが、元は祖父のものだったそうです。
背面の、フィルム巻き上げレバーの下についている『SPOT』と書いてあるボタンは
スポット測光ができるボタンです。
ちなみに通常の測光が20度で、スポット測光だと6度の画角で光を測定するのだそうな。
オリンパス35SPは、プログラムEEというオート撮影機能があるのですが、
レンズにある赤い『A』を二つ赤い印に合わせると、
シャッタースピードと絞り値を、カメラ任せで撮ることができます。
急いでいるときや、マニュアルに自信のないときには便利ですね^^
そしてマニュアル撮影も可能です。
絞り優先の場合は、ます絞りを好きな数字に合わせます。↑ここでは『1.7』
そしてファインダーを覗くと、視界上部に露出計が見えるのですが、
赤い針が数字の上を動くのです。
その赤い針の指した数字を、レンズの小窓に合わせます。上の写真では『11』
これで撮ると、露出がバッチリなわけなのです。
↑ シャッタースピードは赤のしるしの『500』1/500秒ということ。
立派な絞り優先モードですね^^
そしてシャッタースピード優先の場合は、黒い方の輪にシャッタースピードの数字があるので、
それをお好みに合わせて、あとは絞り優先の時と同じ手順で行います。
ちなみにピントは、ファインダー内に像がふたつ重なる小さな色つきエリアがあって
その像がぴったり重なった時がピントが合ってるしるしなのです。
ピントレバーはレンズのいちばん本体側で、突起がついているので回しやすいです。
フィルムを取り出すとき、巻き上げレバーを引っ張るタイプが多いのですが、
35SPは側面にこんな爪があります。
この爪を下にくっと押せば、後ろがパカッと開く仕組みです。
開きましたー^^
そしてカメラに入れる電池について。
35SPに使う電池は『H-D』という電池なのですが、残念ながら製造中止になりました。
ちゃんと互換電池がありまして、それが『LR44』です。
LR44のほうが小さいので、細くした紙を巻きつけて使います。
アダプターなどもありますが、結構高価なのでこれでよろしいかと*^^*
大体こんな感じで、撮るときには困らないんじゃないかな。
フィルムカメラ共通の、フィルムの入れ方と撮った後の作業はまた、
丁寧にUPしようと思います。
そうそう、最後に大事なこと。
この35SPには、ON-OFFのスイッチがないのです。
なので電池を入れたら、使ってなくても露出計はずっと動いてるわけで、
電池を消耗するので注意です。
電池が液漏れとか悪さすると困るのもあるので、電池を外してセロテープで止めました*^^*
電池を使うのは露出計だけらしいので、マニュアル撮影なら電池がなくても撮れるそうです。
そしたら、電池なくてもいいかなーという気もしないでもないが
露出計の針が動くのが、レトロで温かい感じがするし、
なによりじいちゃんがこれ見てたのかなーと思うとね^^
というわけで長々と、オリンパス35SPのレポでした。
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